Takakoです。わたしの個人セッションのクライアント様からのよくある質問No.1の王座!に輝くのは【死んだらどうなる】のか、です。誰でも死ぬのは怖いです。その上、日本では「祟り」「幽霊」「呪い」などおどろおどろしいオカルト用語から始まり、仏教や道教の影響からか「血の池地獄」や「針山地獄」など血も凍るような(苦笑)世界観が普通に行きわたっています。ステレオタイプ的によくあるタイプの、絶対死にたくないという金の亡者のおじい様などはこの世での未練もさることながら、潜在意識で自分の悪事を悔いているからこそ「死」を恐怖し「生」に執着するのかも。さて本日は、死後の生活について自分自身がきっとこうであろうと考えていることを超ざっくりとご紹介いたします。
肉体が滅びると、たましいとなって故郷に帰るそうです。つまり、死後の世界≒魂のふるさとなのです。
欧米の超有名ミディアムたち、そしてTakakoも昨年インテンシブコースを受講した、英国の名門霊媒養成スクール、アーサー・フィンドレイ・カレッジの講師陣も口を揃えて、スピリットとなった人々は生前と変わらない個性を持っていると言います。わたしも、クライアントさんの亡くなった愛する方々と交信させて頂くとき、それを実感します。何といっても、個人セッションで降りてこられた方の外観的・性格的な特徴を示すことで「確かに故人が来られている」というエビデンスになる…といいますか、それがなければセッションが成立しないとも言えます。
これには諸説ありまして、極彩色の美しい世界を見るひとも、何もない砂漠のような光景を見るひともいるそうです。一般的なのは現在の世界と何ら変わり映えしない世界にいることで、そのために自分が肉体を失ったことに気が付かないひともいるそうです。スピリチュアルワールド(霊界)は階層となっており、その最下層が幽界と呼ばれ、死んだ直後はそこにいくとのことです。幽界で一定期間を過ごした後、霊界に上がり、そこで生活をしながら生前の自分を振り返り、魂の浄化を重ねていくそうです。(※このような理由で、ミディアムシップセッションでは亡くなってから1年以上経過した方と交信することになっています。)
シュタイナーさんの記述と似ていますが、よりマイルドで、自分の中でストンと腑に落ちたのは「光の秘密ー天国からのレッスン/ダニオン・ブリンクリー」に記されていた、”地獄”の話です。生前、自己成長していくことを避けて、欲望にのみ耽溺していたり、犯罪を繰り返したり、人生の試練に対して「学習」せず環境や他者のせいにしてきたり、小ずるい性格であったり。自ら選んだ否定的態度の破壊性にとらわれて、彼らは過去の人生のパターンを果てしなく反復し、結局どこにも辿り着かない、 と。ダニオンさんは慈愛の念を持ちつつ語っています。つまりは、死んでも生きていた時と同じ性質は続いているため、それらの、本人も意識的無意識的に最良だとは思っていないが、ある意味慣れきった、それ故”こんなもの”程度には居心地がよいパターンを繰り返し続けることが”地獄”だというようにわたしは捉えました。もっと言うと、生前恨みつらみや嫉妬心を抱きやすい性質で、それを改善しようともしないまま亡くなった場合、その性質は魂となってもチャラにはならず、恨みつらみと嫉妬だらけの環境で生き続けなければならない、それが地獄だということでしょう。 “血の池地獄”は、人それぞれのこれまでの生き方により獲得された知覚や認識の違いにより、リアルにあるかもしれません。でも、わたし的にはそれはあくまでメタファーなのかなと思います。 「死んだらどうなる」かというテーマについて、この本は臨死体験を交えてシンプルに語ってくれています。また、怖がらせるような話がなく全般に明るいトーンという点、また今後どのように生きて行けばいいのかというポジティブなインスピレーションを与えてくれるという点で、”怖がりのあなたに”イチオシでお薦めします。さらに、よろしければ関連の過去記事『内なる光とつながるために~ Connecting the light within』もご参照いただければ幸いです。あと。求道者の方(笑)は、わたしにとってはスゴいバイブルである「いかにして…」by シュタイナー(高橋巌さん訳)がお気に召すかもしれません。(笑顔)
地獄の有り様を描いている本はかなりあります。わたしが読んだのは「霊界物語/出口王仁三郎」や、かの鈴木大拙翁翻訳のエマニュエル・スウェーデン・ボルグ本など。王仁三郎氏の本では恐ろしい鬼のようなものが追いかけてくる…といった記載がありますし、そこから上記の”血の池地獄”などを想起してしまうのはわたしだけではないでしょう。一方、「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか/ルドルフ・シュタイナー」では、死の瞬間からその後の展開が書かれています。死の瞬間には『走馬灯のようにこれまでの人生を見せられる』という表現が日本にはありますが、シュタイナーさんによると、その瞬間、見るだに恐ろしいものと対峙しなければならないということです。そしてそれは、他ならぬ自分自身であると。生き様やカルマなどが現れているということです。
その他、参考にした書籍は 「シルバーバーチの霊訓」 「霊訓/モーゼス」「スピリチュアル・ヒーリングー宇宙に満ちる愛のエネルギー/ベティ・シャイン」「小桜姫物語ー霊界通信/浅野和三郎」 「天国からの手紙ー愛する家族との18年間の霊界通信」などなどです。どれも素敵な本ですよ。
それから、まだ読んでませんが、「私の宗教:ヘレン・ケラー、スウェーデン・ボルグを語る《決定版》も興味深そうです。
魂の研鑽は過去、現在を経て未来へも続きます。「今」を精一杯味わい、挑戦し、マインドフルに生きること。それは魂の進化にとっても、充実した人生にとっても(この二つは分けることはできないとも思いますが)非常に大切なことではないでしょうか。
本日もお読みいただきありがとうございました。また、おつきあいくださいませ。